昨年、特別にお願いして編んでいただいた、 非常に希少な「二重編み（合わせ編み）」の手付きおぼけを今年も1つだけ届けていただきました。 今回の作品も一本三間飛びの編み目がとても綺麗に輝いていて、見とれてしまうほどの出来栄えです。 現在、鳥越でも二重編みの技術を持つ編み手の方はほとんどいらっしゃいません。 通常、かごなどの外側はツルっとした竹の表皮、内側はザラッとした身の部分となっています。 これに対して、二重編みは内側も表皮となるよう、もう一つ別に内側部分を編んで作成し、二つを重ね合わせて両面とも竹の表皮となるように編んだものです。 内側も表皮となっていることから、中に入れる物に傷がつかないことはもとより、外観的にも非常に繊細なものになっています。 二重編みは、材料も手間も二倍かかるうえ、 二つの大きさをピッタリと合うように編むことが非常に難しく、高い技術が求められます。 現在、すず竹の枯渇で材料がなかなか確保できないなか、 良質なすず竹のみで編まれた、非常に素晴らしいものとなっています。 自信を持ってお勧めできる特選品ですので、 是非、日々の暮らしのなかでお使いいただきたく思います。 よろしくお願い致します。 大きさ（概寸） 直径 22.5㎝ 高さ 10.5㎝ 底面 17.5㎝ 持ち手 3㎝