デノンのブックシェルフ型スピーカー「SC-V101」です。 以下の整備を施しています。 ・　バックパネルの変更 ・　LPFの変更 ・　配線の引換え ・　吸音材の追加 ・　フロントバッフルの補強 背面のレイアウトを次のとおり変更しています。（写真6枚目） -　バスレフポートを新設。樹脂製ダクト。共振周波数は105Hz。 -　シングルワイヤ化。 -　壁掛け用金具を撤廃。ブラケット用埋込ナットは残置。 -　新パネルはラッカー塗装のMDF製。 6dB/octのLPFにコンデンサを追加して12dB/octに変更。（写真9枚目） 新設のコンデンサはエルナー製電解と東信工業製PETフィルムコンデンサを採用しています。 また、HPFのコンデンサは、電解から同容量のパナソニック製PETフィルムコンデンサに交換しています。 内部配線をすべてOFCダブルコードで引き換えています。 コネクターからネットワークまでをZonotone製、各ドライバーまでをJVC製としています。 キャビネット内の吸音材としてフェルトシートを新たに張っています。 フロントバッフルの裏側を桧工作材で補強しています。 ------ キャビネット外観は傷がほぼ無く、新品と見紛う美品の部類です。 前面ネットにも穴や剥がれはありません。 ------ 97年から00年頃まで発売されていた、デノンのパッシブスピーカーです。 小型機でありがちなフルレンジ＋ツイーターではなく、分波回路でクロスオーバーされた一般的な2ウェイ仕様のシステムです。 聴感はわずかにドンシャリのフラット。低音方向のレンジに限界はありますが、しっかり設置すると力強く鳴ってくれます。 整備では、バイワイヤ対応を廃止し、代わりにバスレフポートを設けてバスレフ式キャビネットとしています。バスレフはレンジを欲張らずに量感を上げるチューンです。 また、LPFを調整して、高めの中音～プレゼンスまでを少し持ち上げ、周波数特性上フラットに寄せています。 ------ 主な定格 ・　2ウェイ2スピーカー/密閉型（→バスレフ型へ）/防磁設計 ・　寸法：114W x 193H x 145D mm ・　重量：約1.5kg ・　インピーダンス：8Ω ・　再生周波数帯域：80Hz～20kHz ・　最大ピーク入力：100W ・　出力音圧Lv：88dB/m・w